備忘録

日々の思考の紐付けと音楽。

雑居ビル

雑居ビルに入る猫背の影

地面のひび割れを辿るようにトボトボ歩き

その眼球は生きるのを辞めている。

 

枯れ果てた涙の道を指でなぞって

忘れた感情の思い出に浸る。

 

セピア色の日々は、

それが入っていたCD-Rごと

もう壊れて消えてしまったから。

 

様々な人々の

体温や

声の音色、

姿、

匂いも

入っていたはずなのに、

全て破損してしまった。

 

もう復元はできないみたい。