備忘録

日々の思考の紐付けと音楽。

8−17−2021:「人間の脱素朴化に向けた取り組み」についての考え事;本当にHuman-centeredな検索エンジンって何?

人間が訊いた質問を即座に返す検索エンジンは果たしてHuman-centeredと言えるのか、それは果たして人間の役に立っていると言えるのか。人間の訊いた言語的に間違っている質問を察して何かを返してしまったら、それは人間の言語力の低下を招いているだけで、何もHuman-centeredではないのではないか。確かに便利とは言えるが、それは人のためになっているのだろうか。人は人が人を怠惰に変化させるのを許していいのか。

 

いわゆる「てにをは」のような文法的エラーをエラーですよ、と表示した上で、その誤ったクエリに対して文法的に正しく、要望的にも妥当なものを推薦するのがちょうどいいのかもしれない。もっと言えば、そういったエラーが起こった際には適当なクエリを推薦した上で人間にわざわざ検索し直させるくらいしてもいいのかもしれない。なぜなら、クエリの間違いの認識と齟齬の指摘は(本質的には)受け手と本人以外にはできないのだから。(ユーザーからは嫌われそうだが…)

 

 

上記のような考えに基づいて、あえて不親切な検索エンジン、もしくはそのようなモックを作ったら美術的な作品になるかなと思ったので、ここに書き留めておく。

僕は人間は素朴であることをやめるべきだと考えているので、作ったらその考えを表出させられるかもしれないな、とも思った。